
なぜ、今「がん」について考える必要があるのか?
現代は「2人に1人はがんにかかる」と言われる時代です。
2023年のがん罹患者数は993,469万人。初めてがんと診断された方の人数です。
世田谷区の人口が約95万人ですから、かなりの数の人が、新しくがんと診断されています。
2025年予測は、1,023,100万人。
大腸がん・肺がん・胃がんの順に罹患者が多くなると予測されています。
死亡原因の全体1位は「肺がん」ですが、男女別に見ると以下のようになっています。
• 男性: 肺、大腸、胃、膵臓、肝臓
• 女性: 大腸、肺、膵臓、乳房、胃
これほど身近な病気となると、がんは決して「他人事」ではありません。
電車で隣に座っている人や、家族が、明日がんと診断されるかもしれない。
それが今の私たちが生きている時代です。
治療費の「現実」を知っておく
皆さんは、もしご自身が「がん」と診断されたらどうしますか?
「治療しない」という選択をする人は、ほぼいませんよね。
しかし、その治療費は決して安くないのが現実です。
【がん治療費の目安】
がんと診断されてから、治療を終える(または一定の区切りがつく)までにかかる自己負担額の平均は、
約50万〜100万円とされています。
💡 データの根拠 厚生労働省「医療給付実態調査(令和3年度)」より
もちろん、これはあくまで平均値です。
治療が長引いたり、ステージが進んでいたりする場合は、
150万円以上の自己負担になるケースも決して珍しくありません。
さらに近年、医学の進歩にともない「先進医療」の選択肢も増えてきました。
選択肢が広がる一方で、それに比例して費用への備えも重要になってきています。
もし、「先進医療」を選択するとしたら?
先ほどの、医療の進歩により治療の幅が広がった話に戻りましょう。
もし、がんの治療において「体への負担が少ない先進医療を受けたい」と希望した場合、
大きな壁が立ちはだかります。
先進医療にかかる技術料は、公的医療保険の対象外です。
【先進医療費用の実態】
厚生労働省が発表している「先進医療の実績報告(令和4年度実績等)」によると、
がん治療でよく知られる先進医療の技術料(1回の治療あたり)は、以下のようになっています。
• 陽子線治療: 約270万〜280万円
• 重粒子線治療: 約310万〜320万円
陽子線、重粒子線治療は、一部健康保険が効く治療になってきています。
先進医療は、厚生労働省が定める評価療養に該当します。
治療としては確率していても保険診療として認められていない”先進的な医療技術”に対して、
将来的に保険診療の対象にするべきかどうかを検討される段階にある医療です。
先進医療は、最先端治療ではないということを覚えておいてください。
がんゲノム医療!
がんは、遺伝子に傷ができることにより発症する病気であることがわかってきました。
遺伝子検査により患者さん一人ひとりの体質に合わせた個別の治療を勧めることができるようになりました。
こうした治療がゲノム医療といわれるものです。
がんゲノム医療では、がんが発生する最初の段階での「遺伝子異常」に着目します。
約2万個あるといわれている遺伝子のうち異常のあるを解明し、遺伝子の異常ごとに個別の治療を行います。
従来の「臓器別治療」から「遺伝子異常別治療」へとより細分化された治療になっています。
生命保険会社の医療保険、がん保険も医療の進化に伴って変化しています。
自由診療または評価療養(先進医療を除く)が行われる入院または通院をした時、
療養にかかる費用と同額(通算1億円まで)の給付金が支払われる
「がん自由診療特約」や「がん遺伝子パネル検査に関する特則」など、新しい特約ができています。
お金が理由で、最善の治療や自分に合った選択肢を諦めてほしくないので、
是非ご自身の医療保険、がん保険をご確認下さい。

