「おくやみ」をどんな時に使いますか?人が亡くなったことへ対する残念は気持ちなどを表すために、「この度は心からお悔やみ申し上げます」などのように言うとき使いますよね。

おくやみコーナーとは

今日ご紹介する「おくやみコーナー」は、各市町村に開設しているものです。

死亡手続きに関する総合窓口であり、市町村が運営しています。
遺族が必要な手続きが効率的に行えるようにサポートをする場所です。

令和2年末時点での「おくやみコーナー」設置自治体数は169
現在は、もっと増えています。

東京ではどうでしょうか。
2023年3月現在 東京都23区のうち12区です。
日本の中心と言われる23区ですら、半分しかないのは驚きです。

おくやみコーナーでできる主な手続きは何?

公的な手続きがワンストップで行えますが、自治体により異なります。

具体的には、
印鑑証明書の返還・破棄
国民健康保険や後期高齢者医療保険 介護保険などの返還や資格喪失届
葬祭費の申請
高額療養費の申請
固定資産税
印鑑証明証の返納又は破棄 などです

役所の中をあっちこっちの窓口へ行くことがなく、手続きができますね。
ただ、年金受給者が死亡した際の死亡届や未支給年金の手続きは、年金事務所となっています。

利用の仕方

死亡届を出して「おくやみハンドブック」をもらう
(市町村のホームページからダウンロードも可能です)
予約する
必要な書類を電話で確認する
コーナーに出向き、手続きをする

もちろんコーナーを利用しなくても手続きは可能です。

ある市役所では、葬儀後3日以降に予約をしてくださいとの事でした。
東京在住で仕事を持つ人が、葬儀後3日以降に予約をするのは、仕事を持っている身としては厳しいものがあると感じました。

おくやみコーナー以外の手続きの方が煩雑です

例えば、
年金
生命保険や損害保険の保険金受取
銀行などの金融機関
ガス・電気の停止や引き落とし口座の変更
クレジットカードの停止
スマートフォンの解約 などなど。

 

これらの手続きをするには、戸籍などの書類が必要になります。
ちなみに、年金に使用するだけならば、原戸籍を取得する時の750円が無料です。
しかしながら、銀行等の手続きには使えません。

未支給年金の申請には、
なんと、死亡した者の生まれてから死亡するまでの戸籍全部が必要です。
普段、戸籍を取得することがない私たちには大変な労力ですよね。

これこそ、マイナンバーカードの利用ができればよいのに、、、と思います。

人が亡くなった後の手続きには、相続税が発生する人、相続人が居ない人など、
それぞれ異なります。
一度住んでいる役所のおくやみコーナーのホームページを覗いてみませんか。