「マイル、貯めてますか?」
最近では飛行機に乗らなくても、マイルが貯まる仕組みがどんどん増えてきましたね。
クレジットカードで買い物をするたびに、自動的にマイルが加算されたり、公共料金の支払いでもポイントが貯まったりします。
そんな「ポイ活」が当たり前の時代。みなさんも気づけば、ANAやJALのマイルが結構たまっている……なんてこと、ありませんか?
けれども、ちょっと待ってください。
もし自分が突然亡くなったら、そのマイルってどうなるのでしょう?
今回は、そんな「マイルの相続」について掘り下げてみたいと思います。
そもそも「マイル」って何?
まずは基本からおさらいです。
「マイル」とは、航空会社のポイントプログラムで貯まる“ポイント”のこと。
飛行機の搭乗距離やチケットの金額に応じて付与される仕組みです。
有名なのは、ANAの「ANAマイレージクラブ」や、JALの「JALマイレージバンク」です。
最近では、スターフライヤーやAIRDOなどの国内航空会社もマイレージサービスを展開しています。
しかも今では、飛行機に乗らなくてもマイルが貯まるんです。
クレジットカードでの支払いや、提携先でのショッピング、ホテルの宿泊。
さらには電気・ガスなどの公共料金の支払いでもOK。
まさに“暮らしの中で貯まる”時代になりました。
マイルは「旅の通貨」
「たまったマイル、どう使えばいいの?」という方も多いかもしれません。
使い方の代表格は、やはり「特典航空券」への交換。
場合によっては、航空券が“タダ”になるという夢のようなシステムなんです。
そのほかにも、エコノミーからビジネスクラスへの「座席アップグレード」や、
提携先の商品券、電子マネーへの交換など、活用の幅は年々広がっています。
日常の支払いをマイルに変えて、非日常の旅行を楽しむ。。。それが今の「マイル活用術」になっているように思います。
マイルは“相続”できるのか?
さて、ここからが今回の本題です。
たとえば、自分や家族がせっせと貯めたマイル。もしものことが起きたとき、それは「遺族が引き継げるもの」なのでしょうか?
答えは、「はい。相続可能です。」
意外と知られていないのですが、マイルは立派な“相続財産”のひとつとして扱われます。
一定の条件を満たせば、残された家族がそのマイルを引き継ぐことができるのです。
各航空会社には「相続のための規約」や手続きのルールが定められており、相続できるのは法定相続人のみとされているケースが一般的です。
航空会社によって違う「相続ルール」
たとえばANAでは、「会員の死亡後6か月以内」に相続手続きを済ませなければ、マイルは消滅してしまいます。
これはかなり短いですよね。
JALも期限付きですが、比較的柔軟な対応をしてくれるようです。
また、相続の手続きに際しては、マイレージIDやパスワードがなくても大丈夫です。
死亡診断書や戸籍謄本などを提出すれば、航空会社側で必要な情報を確認してくれます。
ただし、航空会社によって対応が異なるため、マイルの相続を考えるなら、事前に各社の公式サイトを確認するか、問い合わせてしておくことをお勧めします。
できれば“家族でシェア”を
最近では、家族でマイルを共有できる「ファミリーマイル」や「グループマイル」のようなサービスも増えています。
これをうまく活用すれば、マイルを無駄にするリスクも減りますし、相続の手続きもスムーズになります。
大切な資産の一つとして、マイルを“家族の財産”として捉えることが大事かもしれません。
クレジットカードのポイントはどうなるの?
では、クレジットカードのポイントはどうでしょう?
こちらは残念ながら、カードを解約するとポイントは失効してしまうことが多いです。
本人が亡くなってカードが解約された時点で、貯めていたポイントも消滅してしまいます。
一部のカード会社では、生前にポイントを別の会員に移行できる制度や家族カードへの移管制度を設けている場合もありますが、例外的な対応です。
基本的には「使い切ったほうがいい」と思っておきましょう。
ポイントもマイルも、計画的に活用を
ポイ活やマイルも貯めたまま放置してしまうと失効してしまうリスクもあります。
家族と一緒に管理したり、使い道を話し合っておくことで、大切な資産を無駄にせず、有効に活用することができますね。